葉山竹守について
今や、我が国の農業人口は大きな減少期を迎え、小さな田畑や竹林を抱える山林、いわゆる里山は次第に荒廃が進み、日本の各地で、耕作放棄地、放置竹林等が、地域の問題として深刻の度合いを増してきました。具体的な事例としては、道路や田畑への竹林の侵入による道路割れや耕作地障害。通行不能となった竹林内が害獣、害虫の温床となること、荒れた竹林内への廃棄物の不法投棄、などがしばしば報告されています。
葉山竹守は、竹林を美しく整備し、それを維持、管理することを願って、ここ葉山の地で2021年1月に開業致しました。よく整備された竹林は、四季を問わず観るに心地よく、竹林内の散策は、そよぐ風になびく笹の葉の音とともに心身を癒してくれます。初春に出芽するはたけのこは、味、香りともに春の到来の喜びをもたらしてくれます。
また、竹材の肥料としての性質は、近年、次第に有望視されるようになって参りました。特に野菜の品質向上への寄与は、各地の農業試験所等で定量的な結果が報告されてきています。炭素サイクルの観点からも、廃棄竹材を燃焼させ、二酸化炭素を大気放出することなく、再び土に戻し、土壌を肥し、高品質な野菜を栽培する方が、誰にとっても好ましいことは疑いありません。葉山竹守では、竹林整備の際に排出された竹材の有効活用を目指し、竹パウダーを母材とする肥料の製造、改良研究を進めております。
竹林整備や竹材肥料の研究製造過程は当ホームページ内でご覧になれるよう、今後、随時まとめていきますので、よろしければご覧になって下さい。